コラム
冥王星:Pluto
冥王星は惑星か?…国際天文学連合(IAU)は1週間の熱い議論の結果、
冥王星は「惑星から外す」ことを採択しました。
おかあさんたちは、理科の時間に太陽系の惑星の並び順を「水金地火木土天海冥」
…「 すいきんちかもくどってんかいめい 」と覚えたと思います。
この「水金地火木土天海冥(すいきんちかもくどってんかいめい)」=太陽系惑星の
定義について、チェコのプラハで総会を開いている国際天文学連合(IAU)は最終日の
24日、全体会議で「1930年の発見以来76年間、第9惑星の座にあった冥王星を
惑星から降格する最終案」を賛成多数で可決しました。
冥王星(Pluto)は、1930年に米国人天文学者、クライド・トンボーが発見しました。
太陽からの平均距離は、約59億キロ、直径は約2300キロで、月の3分の2の大きさ。
軌道は細長い楕円で、約248年かけて太陽の周りを回ります。
その名は、ギリシャ神話の冥界の王にちなみ…米国では強い愛着を持たれていて、
ディズニーのキャラクターでミッキーマウスの愛犬の名前にもなりました。
可決された定義は、
「 @ 太陽の周りを回る、自らの重力で球体となる天体 」
「 A 軌道上で圧倒的に大きい天体 」
であること…で、冥王星は、より大きい海王星と軌道が一部重なるうえ、2003年に
発見された「2003UB313」など同等規模の天体が周辺にあることからAの項目を
満たさず惑星から降格、今後は矮惑星と位置づけられることになりました。
正直なところ、
『事実はひとつ』というイメージのある科学の課題が、天文学者の多数決で決定された
ことへの違和感はある。
しかし、科学的な定義や分類も、科学の進展によって変化することを認識させられた
ことも事実です。
冥王星が惑星の分類からはずれたのも、観測技術が進歩し、冥王星の仲間が
たくさんみつかったからなのですね。
そう、世界は広い!
宇宙は広い!!
そんなことを、子供とおかあさんといっしょに話して下さい。
( 教科書の書き換えは、2008年の改訂版からになるようですが… )
今回の論争を、おとうさんとおかあさんは子供に優しく説明し、教科書を補う意味も
含めて、広い宇宙に夢をはせてみませんか?
※ 国際天文学連合
天文学の研究や学者同士の強調を図るため1919年設立された。
略称はIAU:本部はパリにある。
現在、天文学者約9000人と約70カ国の研究機関が会員になっている。
※ 太陽系惑星の惑星達
Mercury Venus Earth Mars Jupiter Saturn Uranus Neptune
2006年08月26日 08:09

